「A」はアジアのA

いろんな意味で話題の『A』、先週は見そびれた。
“アジアでマンガ家デビューするぞ”という企画の参加者募集告知は番組開始当初からしていた記憶があるのだけど、素で「できるわけないじゃん」と思っていた(笑)。
が、ぽちさんの「のほほん日記5月21日のエントリーを見て、興味が湧いたのだ。

とりあえず今週はなんとか忘れずに見ることができたが、まあ予想してたとおりというかなんというか・・・ひどい内容だった
この番組自体、東アジアカルチャーが好きな私にとっては大好物のジャンルでありながら、2回ほど見てその存在を忘れてしまう程度の内容。
まあ“司会は久米宏、そして松浦亜矢”なんて名前を挙げて内容を明らかにしない時点で、出演者重視・内容軽視であることは明白なんだけど、日テレということで一縷の望みを抱いていた。
というのも、懐かしの名深夜番組『超アジア流』のスタッフがゴールデンにリベンジなのでは?!と思ったからだ。

まあそれは妄想に過ぎなかったんだけど・・・(-_-;)

“アジアでマンガ家デビューするぞ”企画についてのつっこみは、すでにぽちさんの22日と30日付けのエントリーに詳しいからそちらをご参照下さい。→のほほん日記:2005年5月

で、アジアが大好物の私がなんでこの番組を見る気がなくなったかっていうと制作者のスタンスがはっきりしてないからだと思う。
べつに「アジア大好き!!」って人が番組を作るべきだとは思わないし、これまでそういう“我がの趣味”だけで紹介したり取材したりで一般に人に伝える努力をしない人たちの弊害をたくさん見てきたから安易に“好き=いいものが作れる”とは思ってない。

いまどきネットを使えば最新の現地情報やコアな情報も簡単に手に入れられるんだから、この番組にしかない独自の切り口を持たないと視聴者の気持ちをつなぎ止めるのは難しいだろうな。

先に挙げた『超アジア流』はわりとエンタメ関係のネタが多かったことも見続けた理由だろうけど、司会の関根勤さんの“別にアジアに特段の興味があるわけじゃないけど面白がる姿勢”というのがよかったと思う。自分にとって興味のない話題でも、彼が繰り出す喩えが面白くてそこから興味が持てたりして。
知念里奈ちゃんがパートナーだった頃よりも、小林聡美さんに交代してからの飛ばしっぷりがまた素敵だった(笑)。

『A』に関しては、製作側も出演者もなんだか方向が定まってない感じで、見てて据わりが悪いんだよね(-_-;)
各地の協力局が製作してるであろうVTRもいまいち表面をなでているだけのような気がして、核心に突っ込んでない。
またまるで“日本”が“アジア”じゃないみたいな語り口も気になる。日本はアジアの一部のはずなのに、まるで外から珍しいものを見ているような視点に、関係性を切り離して語ってる感じがするんだよね。

日本って地理的にはどう考えてもアジアだし、文化的に西欧文明を目標に近づいていってても、結局西欧社会とはまったく違うんだってこと、西洋化しすぎて東洋的なものを軽んじてきたことでいろんな問題が出てきてるってこと、まさか気が付いてないわけじゃないよね?
外は黄色いけど中身は白い、と思っている“バナナ”が作ってるのかと思っちゃう。

あと“アジア的発想で日本を面白くする”って謳い文句もなんか嫌悪感あるんだよな~。
「我がのことしか考えてへんのか!」と。

とはいえ、ゴールデンタイムにアジア各地の情報が見られるなんて貴重な番組だからテコ入れでも何でもして視聴率稼いで、打ちきりにだけはならないように頑張っていただきたい。
あ、出演者を変えないで“アジア”って話題を捨てるのだけはどうにかご勘弁下さい。“アジア”って視点が悪いわけじゃないと思うし。
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