権利侵害について

翻訳権について考えたり書いたりしていたらのほほん日記6月23日付けの記事でぽちさんもいろいろと考えてらっしゃる。

今ぽちさんは「水火108」というフィギアが好きで、もっとたくさんの方に知ってもらいたいなぁと思っているらしい。
分野は違うが基本的に考えていることは同じと受け止める。

最近ひとまねこざるが多いので、手の内を明かすのは自分にとって損かもしれないけど私の基本的な考えとやってきたことを書いておく。

結論から言うと「先に権利保有者に連絡して訊いてみよう。ダメって言われたらやめる」ってこと。
そんだけ。
海外芸能人のファンをやっていると必ず言葉の問題にぶつかる。アーメイ(張惠妹)にしろフェイ・ウォン(王菲)にしろ、新聞や雑誌の記事はみんな中国語、それが解読できないと情報を得られない。
幸いなことに私はたまたま中国語に関心があるから、辞書を引きながらでも読むけれど、“ファンだけど言葉には関心がない”という人の方が多いと思う。

そこで便利なのがファンサイトだ。
最近はBlogもあるけれど、最新情報などを翻訳してくれているところがあるとすごく助かる。

『Sex and Love, Happiness』DJ.DOC私は中国語は読めるが韓国語は理解できない。
だから好きな韓国アーティストDJ.DOCの日本語ファンサイトDJ.DOCのお部屋(音出ます)を発見したときは感動した。
それまで言葉の壁にぶつかって情報を追い切れていなかったのが、日本語サイトがあることで彼らの情報を得られ、アルバムが発売されていることを知ってすぐにCDを購入した。

人の心なんて移ろいやすいから、情報がないと忘れてしまう。
言葉の壁があればなおさら情報が入って来にくい。

以前「訳詞の必要性」というエントリーも書いたが、私はいつも“言葉の壁”を意識している。
ということで、自分がやっているファンサイトでは日本語でアーメイの情報を伝えることに腐心した。

歌を聴いてもらうためにもサイトを作るときに一番やりたかったのは訳詞なんだけど、権利関係が気になってJASRACサイトまで行って調べたさ。
アーメイの楽曲は日本版が発売されていないので大丈夫だと思ってたけど、30曲くらいがJASRACの管理楽曲になっていてビックリした。

でもQ&Aに
訳詞したり編曲する権利については著作権法の27条で、「著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。」と定められていることから分かるように、JASRACは訳詞や編曲することの許・否を出す立場にありません。(後略)

とあったので、著作権法的にはアウトだけどJASRACに刺されることはないと確信して掲載することにした。

JASRACのやっていることを全面的に支持するわけじゃないけど、少なくともアーメイ(張惠妹)の名前を掲げてサイトをやるなら、後ろ指さされる真似をするのは彼女に迷惑を掛けることになるから、そういう要素はなるべく排除していこうと思った。
だから私のサイトA*mei-projectでは試聴も歌詞原文も掲載してない。

そして「作っている人の気持ちが一番大事」ということで最初のレコード会社フォワード(豐華唱片)と今のレコード会社ワーナー台湾(華納台湾)に
「張惠妹のファンサイトを作ってCDの紹介をし、日本語の訳詞を掲載する予定です。不都合があればご連絡下さい。すぐに削除します。」
とURL・本名・住所・電話番号まで明記してメールを出した。
もちろん中国語でね。

お返事はなかったけど(-_-;)

その後も公式ファンクラブができたときはすぐに
「日本でこういうサイトをやっています。アーメイの写真を使ったり、歌詞を載せたりしていますが応援する気持ちからやっています。もし権利を侵害すると感じられるならすぐさま削除・サイト閉鎖します。
とメールした。
そしたら
「頑張ってね~」
と軽~いお返事をいただいた。。。_| ̄|○

お墨付きをいただいたわけじゃないけど、それがきっかけで当時の事務所ともメールのやりとりをさせてもらった。
その後も台湾の親切なファンを通して現在の事務所側とは良好な関係を保っている。

著作権に関しては、結局親告罪なので権利者側が「権利を侵害された!けしからん!!」と言い出したらそれまで。逆に言うと権利者側が「宣伝してくれている」「協力してくれている」と思ってくれているならハッピーな関係になるんじゃないかな。
もちろん、相手に対して誠実に対応するということが大事だと思うから「私はこんな権利侵害をするつもりですorしています」と先に申告して、レコード会社及び事務所には私の素性を明らかにしているつもりだ。そこでダメ出しくらったらやらない。

もちろんこれは中華圏のアーティストが著作権・肖像権に対しての意識がゆるゆるだから、という大前提がある。
日本のアーティストだったら、こういう作り方はしなかったと思う。

ちなみに私がやってることは権利侵害だと思う。
だからA*mei-projectに関しては、権利保持者から怒られたら該当箇所を綺麗さっぱり削除する気だ。サイト閉鎖したっていい。
正しいことをやっていると思っていないから決して人には勧めないが、少なくともそういう覚悟があってやってる。

そのぐらい本気だから、安易にパクられたりするとマジで怒って体調が悪くなるんだよ(苦笑)。
ネット・blog > 自己網站 : comments (2) : trackbacks (0) : 編輯 このエントリーを含むはてなブックマーク

comments

ぽち : 2005/06/25 06:00 PM
jingさん、なかなか聞けないお話をありがとうございました。
やはり悩んでいるよりは権利者(会社)に連絡をとってみた方がいいんでしょうね。
うーん、そうなると自分の日記の枠ではなくちゃんとファンサイトみたいな感じでコンテンツを独立させないと厳しいなぁとか、考えないといけないことが沢山あるわけで。
とはいえ権利者の権利を結果的に侵害する(と言い切っちゃうと切ないですが)というか、権利者の権利に抵触するからには、それだけの覚悟が必要なのでしょうね。
うーん、困りました。ありがとうございます。
jing : 2005/06/26 12:57 AM
動機が純粋に「紹介したい」というだけなら、権利者に連絡を取って先方のご意向を訊くのが一番いいと私は思っています。まっとうな動機なら、こそこそやる必要はないわけで「こういうことをやりたいのですが、問題はないでしょうか?」と相談してみては?
日記の枠の中でやりたいならそのように説明すればいいと思いますよ。。
“覚悟”をしてそれに望むかどうかは、作り手の姿勢によると思います。そんな覚悟なくたってサイトを作ることは可能ですから。
こっそり作ってサイト公開して、それがいつか制作者さんにバレても今のぽちさんの関係なら怒られることはないと思います(笑)。
ただ私がぽちさんの立場なら「水火108」の世界を尊重するにはどうすればいいか?権利者さんが「ぽちさん、やってくれてありがとう!」って言ってくれるにはどうしたらいいか真剣に考えて、作ると思います。
だって「水火108」が大好きだから。作っている人とそれを介して知り合った人たちに笑顔でいて欲しいから。

“好き”な気持ちをどう表現していくか、その“好きなモノ(人)”にどう対峙していくかってことだと思います。
真っ正面から「大好きだーーーー!!」って言うか、日記に書き込むように「好きだ。好きだ」とつぶやくか。
私は前者を選ぶ人間です。そうやって真っ正面からぶつかってこられると嬉しいし、その気持ちに応えたくなる人間だからです。

ご自分に合ったやり方を選ばれるのが賢明だと思います。

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